子供には教えれない!恐怖のてるてる坊主の起源とは?
この記事に書いてること♪
本当は怖い話!?てるてる坊主の起源とは
皆さんにも子供のころ、てるてる坊主を軒先や
玄関に吊るした経験があると思います。
でも、実はてるてる坊主には
意外な起源があったのです。
人によっては怖くて
もうてるてる坊主なんて飾れない・・
と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし歴史をじっくりひもとくと、
怖いという思いはひっくり返り、
その時代に生きた人たちの
生き方や思想に対する
理解を深められるきっかけにもなります。
というわけで興味のある方は
ぜひ読み進めてみてくださいね。
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てるてる坊主てる坊主
あーした天気にしておくれ
という歌詞でおなじみのてるてる坊主の歌は
今や誰もが知っている童謡ですね。
しかしこの歌には
3番まであることをご存じでしたか?
実は、3番の歌詞の中に
首をちょんぎるぞという
表現が使われているのです。
てるてる坊主てる坊主
あした天気にしておくれ
それでも雲って泣いたなら
そなたの首をちょんと切るぞ
え・・何これ怖い・・・
そう思った方もいるでしょう。
ではここから歴史を
ひもといていきましょう。
同時にあなたの恐怖感も
溶いていくことができれば嬉しいです。
てるてる坊主は白い紙や
ティッシュで人形を作り、
家の玄関や軒下に吊るす
という日本独自の風習です。
それと似た風習で、
中国の掃晴娘(さおちんにゃん)という人形を
家の玄関や軒下に吊るすというものがあります。
読み方が可愛らしいですよね。
さおちん、にゃん!
こちらは頭の部分が白い紙、
胴体部分は赤い紙を使い、
手には箒(ほうき)を持っていることが特徴です。
掃晴娘(さおちんにゃん)は、
手に持った箒で雨や厄介事の運気を掃い、
晴れや幸せの運気を
呼び寄せてくれるという思いが
こめられた若い娘さんの人形なのです。
実は日本のてるてる坊主の原型は、
この掃晴娘(さおちんにゃん)
といわれています。
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ここからいよいよ
感動のエピソードのご紹介!
幸せを願う心と奇跡のエピソード
掃晴娘(さおちんにゃん)の始まりは
中国の金時代の後期から元時代の初期ころ。
正しい年代は不明ですが、
残っている文献で確認できる
最も古いものが
この時代であるということです。
昔むかし、中国のある町で、
何日も何日も大雨が続いて作物が育たず、
農民が途方にくれて困っていました。
その町に住む若い娘、
掃晴娘(さおちんにゃん)は
自分の命と引き代えに
神様にお願いして大雨を止ませ、
晴天をもたらした・・
という言い伝えがあります。
それが掃晴娘(さおちんにゃん)の始まり・・
そして現代の日本の
てるてる坊主の起源というわけです。
金(きん)時代とは、
戦いによって領土や政権を奪い合い
殺し合うことが当たり前の時代でした。
この時代に生きた人たちは皆、
命がけで生きるという文字通りの
生き方を実際にしていたわけなのですね。
中国との貿易や情報交換によって
掃晴娘(さおちんにゃん)の風習が
日本に輸入されたのは
ちょうど平安時代にあたります。
この頃、外国から伝わった新しい文化は
一般庶民には行き届かず、
上流階級の人たちだけで
共有されているばかりでした。
てるてる坊主の風習が
一般庶民の間にひろがったのは、
その後江戸時代になってからのこと。
豊臣秀吉や織田信長、
徳川家康らが天下取りを夢見て
攻め合っていた安土桃山時代が終わり、
争いの文化が残りつつも、
心の時代、つまり宗教や芸術の文化が
発展する新しい時代の始まりです。
この時代の日本では、戦いや命がけの
戦国時代の生き方を武士道の精神に残しつつ、
芸術や文化を発展させてていこう
という流れができていて、
日本人の思想や生き方にも
大きな変化が起こった時代でも
あったのではないでしょうか。
掃晴娘の話は、現代の日本人にとっては
過激すぎて受け入れられない内容
かもしれませんが、
この当時の日本人にとってみれば、
晴れさせないと
首をちょんぎるぞくらいの言葉は
軽く冗談を交えた
表現のひとつだったのではないか
と思うのです。
いわばしっぺのような感覚です。
20代の若い人たちは
すでにしっぺを知らないかもしれませんが。。
てるてる坊主てる坊主
あした天気にしておくれ
それでも雲って泣いたなら
そなたの首をちょんと切るぞ
子供たちはなんの違和感もなく
首をちょんぎるぞと歌っていたということです。
この頃の子供たちの遊びといえば、
チャンバラごっこや
川遊び
(流されて死んでしまうことも
珍しくなかった)でしたから、
この歌詞に恐怖を感じる子供は
きっといないでしょう。
このように、歴史をひもといて、
その時代に生きていた人達の
思想や生き方を想像してみると、
表現の違いによるものなのだ
ということが分かり、
一気に怖さがなくなりますね。
今年の梅雨もお子さんと一緒に
歌を歌いながら
てるてる坊主をつくって、
日本の風習や文化を
楽しんでみてはいかがでしょうか *
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