お仏壇のお線香の作法は?社会人なら知っておきたいマナー
帰省の際、お墓参りの際、
仕事先の何かのご縁で…
社会人になると、
結構いろいろなタイミングで
お線香に触れる事が増えるかと思います。
燃え方がマイルドで長持ちするものや、
香りのいい物、そして桐箱入りの高級品と
様々な種類のあるお線香。
一度覚えておくと一生使えるお線香マナーを
身につけましょう。
お仏壇にお線香をあげる際の作法
一連の流れはこのような感じです。
ポイントはろうそくから火をもらった後は、
片方の手でお線香を握り、
もう片方の手で
風を送って火を消す事。
あるいは下方に
スッと引くことで火を消してください。
口で息を吹きかけて
消してはいけません。
まずは何故お線香を立てるのか。
夏などに部屋の臭気を消すために
使われていましたが、
仏様は「よい匂い」を食される、
という説もあります。
おはぎやごはん同様、
供物としてのお供えする形ですね。
確かに他人が
息吹きかけたごはんは仏様も嫌かも。
火を消す際は手で、
というのも納得です。
そして本数についてですが、
枕経とお通夜には1本、
普段は仏・法・僧に
供えるという意味で3本、が
一般的なようです。
[adsense1]
真言宗・曹洞宗・浄土宗・浄土真宗・・・宗派による差異
お線香についてザックリとかきましたが、
もちろん宗派によっても違いがあります。
真言宗は三本、曹洞宗は一本または三本、
浄土宗や浄土真宗は1本を折って数本にして
火がついている方を
こちらから見て左に横たえる・・・と、
色々あるようです。
ご自分の実家ならともかく、
よそのお宅の宗派を
さっと確認するのは
難しいところがあります。
その家庭の方に、
「お線香は何本ほど・・・?」と
素直に尋ねてみるのが無難です。
普段は3本立てているけれど、
お盆などで来客が多い際は
1本にしている、という
その家庭のルールというのもあります。
匂いが濃いお線香の場合、
むせて不快になるほどの
事もありますからね。
絶対に3本!と
思わなくても良いのではないでしょうか。
[adsense2]
意外と危険!火気としてのお線香
お線香は立ててお供えする宗派もありますが、
お寺によっては例えその宗派でも
寝かせ置きを推奨していることもあります。
というのも、
お線香が火事の原因になる
可能性もあるから。
表面上燃えきったように見えるお線香が
実は線香立ての中には
熱いままの状態で残っている場合もあり、
それに気付かずに新たにお線香を立てると、
下からも燃えていき
上には火が付いたままの状態で、
倒れます。
倒れた場所に
紙や座布団など燃えやすいものがある場合、
引火して火事を引き起こす原因となります。
あんな小さな火種で?
と思われるかもしれませんが、
火災原因のトップレベルに「寝たばこ」がある
という事から想像してもらえると、
その可能性を捨てきれなくなるかと思います。
小さな焦げで済めばまだいいですが、
あわや大炎上、という事も。
高齢者の一人暮らしのお宅などは、
特に不幸が大きくなりやすいです。
お線香も火。
取り扱いには用心しましょう。
香りの効果
お線香は仏様にとっての食事、
と書きましたが、
それ以外にも
「香は信心を運ぶ使い」と言う話もあり、
また心身を清らかにするためにも焚きます。
香りのよいお線香に身を委ね、
心を落ち着かせて仏様と対面しましょう。
[adsense3]