世界最古の縄文土器の用途とは?画像で紹介!
大河ドラマを見て
実際の人物が気になり始めるように
艦隊をコレクションするゲームで
実際の軍艦に興味が湧くように
レキシ氏の
「狩りから稲作へ」を聞いてから、
実際縄文土器と弥生土器って
どんなんだっけ?と
気になってきて懐かしく記憶を
探っている人も居る事かと思います。
そこで今回は、
縄文土器の用途や特徴などをまとめてみました。
縄文土器の特徴といえばあの模様
縄文土器の特徴と言って
すぐに浮かぶのがあの模様。
より糸を土器の表面でコロコロして入れられる
縄目文様です。
(みたか遺跡展示室より)
模様は縄だけでなく、
時に貝殻などを使っていたとか。
更に表面をヘコませたり粘土を盛ったりして
時には実用性から
ひどく遠いものも作ってみたりと
その文様バラエティは
非常に富んでいたようです。
さすが日本人の先祖、
手先の器用な凝り性です。
他にも弥生土器と比較しての特徴として
*低温で焼かれている
*厚手である
*色は黒褐色
が挙げられます。
低温とは言っても600℃~800℃。
窯を使わず野晒しな為、
この温度で焼かれていました。
https://www.youtube.com/watch?v=Ea-YKS3Ziho
制作から焼く様子まで。
『低温で焼く』とは、
と不思議でしたがしたが、
映像で見ると一目でわかる
野焼き方式でした
そして「厚手」と「黒褐色」は
あくまで弥生土器と比較する際の特徴です。
弥生土器の特徴が
「(縄文土器より)薄い」
「(縄文土器より)色が明るい」
と書かれることが多い為、
区別するための特徴です。
実際には用途に応じて
薄手の物があったり、
比較的赤みがかったり
しているものもありますね。
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弥生土器との用途の差
縄文土器の主な用途は食料を煮る事、
あるいは貯蔵する事です。
縄文時代にはナウマンゾウなどが
絶滅してしまい、
替わりに直火焼きできない
木の実などを食べる為に
土器で焼く・煮るの調理法が選ばれました。
あるいは木の実を収穫期に
たくさん拾って貯蔵する
という使い方もされていた
と言われています。
一方、弥生土器の使われていた時代と言えば
狩りから稲作への転換期。
弥生土器の用途には
『穀物を蒸す』が加わります。
収穫したお米を蒸す、
煮炊きするための調理器具、
保存・貯蔵するための甕(かめ)として、
が主な用途です。
基本的には米特化型ですが、
屈葬する際の棺としても
使われています。
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草創期と晩期では同じ種類と思えぬ差
縄文土器の用途は、先ほど書いた通り「煮る」。
【出典 https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%9F%D0%B5%D1%80%D0%B8%D0%BE%D0%B4_%D0%94%D0%B7%D1%91%D0%BC%D0%BE%D0%BD】
草創期。わかる。
【出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B8%84%E6%96%87%E6%99%82%E4%BB%A3】
前期。わかる。
【出典 http://www.wikiwand.com/be/%D0%94%D0%B7%D1%91%D0%BC%D0%BE%D0%BD】
中期。やりすぎ。
資料集などにも載ってる有名なものですね。
木の実を煮る為に作っていたはずなのにこの文様、
凝り性をこじらせる日本人が愛おしくなる逸品です。
祭事に使われていたのでは?
という説が有力ですが
特殊な状態で出土した例はまだ無く、
でも内部におこげが付いてた例ならあるという、
正しく煮炊きに使われていた土器のようです。
【出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A8%E5%8F%A3%E5%9C%9F%E5%99%A8】
こちらは晩期の土器。
縄文土器の中でも、この形状の物は
注口土器(ちゅうこうどき)と言われる部類で、
お酒など飲物を注ぐ、今で言う急須のような物。
このタイプの土器の発展具合は不思議で、
草創期末からあるものの、
発達したのは後期以降。
「ありはしたけどそこまでこだわってなかった」
という感じでしょうか?
レキシの深さ
そこまで知ってから、
冒頭の曲を改めてお聞きください。
映像のシュールさは
一旦横に置いて真面目に聞くと
きちんと当てはまる事がわかります。
ただのネタ曲にならないところが
良いところですね。
歴史の深さと
人の営みに思いを馳せながら勉強すると
現代にも当てはまる事が
多々あって面白いです。
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