園子温監督のおすすめ映画5選!ランキングで紹介!
世間を騒がせる問題作を発表し続け、
国内外問わずその名が知れ渡っている
映画監督、園子温。
そんな園子温監督作品を1~5位の
ランキング形式でご紹介!あわせて
エピソードや監督としての評価についても
お伝えします。
このランキングは私個人の独断と偏見に
基づいたものです。とはいえ、
1位については異論の余地が無いのでは?
夏休みにあわせて面白い映画を探したい方、
園子温という名前は聞いたことがある
けれどどんな人なのかよくわからない
という方はこの記事をチェック!
ランクインした映画とともに内容がわかる
予告動画もご紹介しますので、
そちらもお見逃しなく!
この記事に書いてること♪
園子温ってどんな映画監督?プロフィールをチェック!
園子温は愛知県豊川市出身の映画監督、
脚本家。名前はペンネームではなく
本名です。
1961年12月18日生まれの55歳。17歳で
詩人として早くもその才能を発揮。
「ジーパンをはいた朔太郎」という
異名をつけられます。
ここでいう朔太郎とは、近代に活躍した
詩人、萩原朔太郎のことですね。
法政大学入学後本格的に映画の撮影を
はじめ、1986年に映画『俺は園子温だ!』
を自主製作し、ぴあフィルムフェスティ
バルに入選。
映画監督としてのキャリアをスタート
させます。
『俺は園子温だ!』は非常にとがった
前衛的な作品で、園子温の強烈な個性が
十二分に詰め込まれた怪作といえます。
日本のみならず、海外でも高い評価を受ける!
1990年に制作した『自転車吐息』や
『部屋』などをきっかけに海外の
映画祭で高く評価され、時には
ロングラン上映されることも。
さらに『自殺サークル』の発表に
よって海外での監督としての地位を
不動のものにします。
よく「過大評価されている」という
意見を目にしますが、個人的には
過大評価というよりは作品ごとの
当たり外れが大きい、という印象です。
私は『冷たい熱帯魚』や『地獄で
なぜ悪い』は大好きですが、
『リアル鬼ごっこ』や『エクステ』は
あまり受けつけません。
全面的に素晴らしい!という作風では
ありませんから、好みにあわなければ
「どうしてここまで評価されているの?」
となるのも無理はありませんね。
もし周囲に園子温の熱心な信者がいて、
期待値を極限まで高められたところで
初めて観た作品が『リアル鬼ごっこ』
だったら…。
アンチになって批判を繰り返してしまう
のもうなずける話です。
さて、次からランキングの紹介に
入っていきましょう。
5位『TOKYO TRIBE』!架空の都市を舞台に熱い男たちの激闘を描く!
派閥ごとのエリアに分かれる架空の都市を
舞台に、強大な敵へ団結して立ち向かう
男女の姿を描いた映画。
この作品一番の見どころ、というより
どうしても注目してしまうのは
主人公の宿敵メラを演じる
鈴木亮平の肉体美。
本人の迫力ある声や気力に満ちた顔と
あいまって作中で一番の魅力を
放っています。
園子温にあまり興味がない方も、
鈴木亮平映画として楽しむことが
可能なのではないでしょうか?
もうひとつの見どころが全編通して
繰り広げられる、登場人物たちによる
ラップバトルです。
この映画には本職のラッパーたちが
多数参加しているのです。彼らの卓越した
スキルはもちろん、イケメン俳優染谷将太
による軽快なラップも楽しめます。
4位『愛のむきだし』!AAAの西島隆弘が主演!
実話をもとに制作されたという、
AAAの西島隆弘を主演にむかえた
奇妙なアクション・ラブストーリー。
満島ひかり、安藤サクラ、渡部篤郎
などが出演しています。
この作品で西島隆弘は女子高生のスカート
の中身をアクロバティックに盗撮し続け、
それを聖職者である父に告白し、
罰を受けて喜ぶという変態ぶりを発揮。
本業が歌手であるにもかかわらず、
優れた演技力でキネマ旬報ベスト・テンの
新人賞を受賞しました。
この映画でもっとも印象に残っている
のは、板尾創路演じる男性が安藤サクラ
演じる娘に体のある部分を切断される
シーンです。
そのほかにも、安藤サクラが絡むシーン
では肉体的、精神的に「痛い」シーンが
満載。
異常な性質を抱えた者たちが
その異常ぶりを文字通り「むきだし」
にする、自由で長大な映画ですね。
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3位『ヒミズ』!「普通になりたい」少年を染谷将太が熱演!
古谷実の同名コミックを原作に、
園子温が舞台を震災後の日本に置き換えて
制作した人間ドラマ。
園子温が本作で描きたかったのは「希望」
ですね。東日本大震災以降も希望を
捨てていない被災者は多くいるし、
日本はまだまだ終わっていない。
そういったメッセージを、古谷実の
「ヒミズ」という場所を借りて世界中へ
届けたかったのでしょう。
少なくとも舞台が震災後の日本に
置き換えられたことや、ラストの
展開には確実にそういった意図が
含まれていると思います。
2位『地獄でなぜ悪い』!本物のヤクザが自分たちの抗争を映画に!?
さえない青年が、思いもかけず
本物のヤクザの抗争を撮影し、映画を
つくることに。
彼に協力するのは生まれついての
エキセントリックな映画フリーク、
中年のカメラマンカップル、気性の
荒いヤクザの娘…。
果たしてこの難題、どんな結末を
むかえるのでしょうか!?
まず何よりタイトルがいいですね。
『地獄でなぜ悪い』。同名の星野源が
歌う主題歌の歌詞も素晴らしいです。
人生は地獄で、辛いことだらけだ。
だけど、それのどこが悪い?
地獄で精いっぱい遊んでやれば
いいじゃないか。
そういった嘘の無い、前向きな
メッセージが伝わります。哲学者
ニーチェの超人思想にもつながる
ところがあるのではないでしょうか?
内容はコメディ調で、虹や花畑を
バックに血しぶきや生首が飛び交う
異常な世界観が提示されます。
ところで、『地獄でなぜ悪い』を含めた
園子温監督作品を
合法的に無料視聴する
方法があることをご存じでしたか?
Huluの無料トライアルなら、
2週間無料で『地獄でなぜ悪い』を含めて
好きな映画が見放題。
『ヒミズ』や『TOKYO TRIBE』も
視聴可能です。気になる方は
是非お試しくださいませ。
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1位『冷たい熱帯魚』!映画史上に残る園子温の大傑作!
デザイナーで悪魔主義者の高橋ヨシキと
園子温による共同脚本。
熱帯魚店を営む平凡な男の運命が
ある出会いによって激しく狂っていく
様子を描きます。
まずは何といっても殺人鬼の村田を
演じたでんでんの名演ですね。
本当にどこにでもいそうな陽気な
中年男性のテンションそのままに、
人を殺したり、解体して川に捨てたり…。
凶悪犯罪や、それを実行する人は
決して現実を超越したものではなく
日常の延長線上に存在する、という
ことを体現しています。
そして吹越満演じる主人公の社本が
ラストで絞り出す悲痛な叫び。
彼の背景や複雑な事情が作中で
詳細に描かれるからこそ、
その言葉がどこまでも痛切に響きます。
まとめ
園子温監督のエピソードや評価に
くわえ、作品をランキング形式で
1位から5位までご紹介しました。
以下、順位を整理しておきます。
- 5位 『TOKYO TRIBE』
- 4位 『愛のむきだし』
- 3位 『ヒミズ』
- 2位 『地獄でなぜ悪い』
- 1位 『冷たい熱帯魚』
クセが強い作品が多いですが、
『冷たい熱帯魚』は絶対に観ておくべき
一本です。
まずは『冷たい熱帯魚』をご覧になって、
他作品も観たいと思えたら、是非今回の
記事に挙げた2位~5位の作品にも
挑戦してみてくださいね!