お盆のお供えの片付けはいつがいい?
お盆の準備は順調ですか?
通常、お供え物は供物(くもつ)と呼びますが、
お盆の時は「盆供(ぼんく)」と呼びます。
供物の呼び方が変わるくらい大事な行事、
片付けまでが、お盆です。
お盆休み気分を断ち切るためにも
お正月もそうですが、
お盆も片付けをいつまでもやらないと
お休み気分を
いつまでも引き摺ってしまいます。
16日の晩、ご先祖の皆さんをお見送りしたら
「休みは終わった!」と気を引き締めるためにも
片付けてしまうのが理想です。
勿論、16日まではお盆なので
16日に出発した
ご先祖さま方が日付が変わる直前まで
ナスの牛を使っているかもしれない、
と考えるならば
17日などに片付けても大丈夫です。
地域や宗派によっては、
むしろ17日が片付け日、
としっかり記載している地域も
あるようですね。
逆に16日以降なら
8月いっぱいいつでも…というところも。
ご自身の暇と
相談しつつ片付けをしてください。
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基本は13日に迎え盆・16日に送り盆
そもそも基本的にお盆は
いつからいつまでか、という話。
まずご先祖様を迎える
13日を盆の入り・盆入り、
または迎え盆といい、
16日を盆の明け・盆明け、
または送り盆などといい、
ご先祖様を送ります。
このお盆の間にお墓参りに行って
掃除を行ったり、盆提灯を飾ったり、
精霊棚(しょうりょうだな)を飾ったりします。
因みにこの飾り、
浄土真宗など飾らない宗派もあるので
見慣れない方もいるかもしれませんね。
浄土真宗としては、
「故人は阿弥陀さまの
極楽浄土にご往生している」
「したがってお盆に霊が帰ってくることはない」
という解釈なので、
特別な準備などはしないそうです。
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火を焚いて牛を作ってお団子をお供え?
お迎えの仕方・
そして送り方にも色々とあるようです。
・迎え火-送り火
13日の夕方、
玄関先や門口で
オガラ(※)を燃やすのが迎え火。
燃やした煙の乗って
ご先祖の霊が家に
帰ってくるといわれています。
送り火は同じことを16日の夕方に行います。
京都の大文字焼きも、
送り火の一種です。
(※)オガラとは:
麻の皮を剥いだ後に残る芯の部分の事
・お迎え団子-おちつき団子-送り団子
13日(地方や宗派によっては12日)に
お供えする団子がお迎え団子。
お盆の最中お供えしておくのが
おちつき団子(そう呼ばない地域もあるそう)
そして16日にお供えするのが
送り団子、だそうです。
見た目も様々で、数も「正直、何個でもいい」との事。
どうやら地域差があるようですね。おもしろい。
十五夜のおだんごのように
ピラミッド型に積んである物や、
上にあんこや甘辛たれをあしらったもの、
おはぎ、丸い物、平べったい物、
ねじってある物、様々です。
・キュウリの馬-ナスの牛
キュウリの馬で早く帰って来て、
ナスの牛でゆっくりお帰りを、
という考えられたお飾り。
こちらは牛と馬を同時に作り、
お盆期間中ずっと飾っておくものだそう。
お供えは美味しく食べて片付けましょう
お供えの片付けは16日の晩に、
と書きましたが、
皮をむいた果物や
いかにも日持ちのしない物は
供えて小一時間で
お下がりを頂いて下さい。
別途、日持ちのするものを
16日まで用意してくださいますよう
よろしくお願いします。
盆供がお花やお線香で、
まだ綺麗な場合は
そのままお供えしておいても大丈夫です。
因みに元を辿れば
食べ物のキュウリとナスですが、
こちらのお供え(お飾り?)は食べず、
土に埋めるか塩で清めて
白紙に包んで生ゴミへ、とのこと。
今年は昔ながらのお盆の風習に則り
和の心を感じてみるのは、いかがでしょうか。
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