桃太郎の昔話!本当は怖かった!?動画アリ
桃太郎といえば、
日本の有名なおとぎ話のひとつです。
誰もが知っている話の為、
話を膨らましやすく、
様々な俗説や怖い都市伝説、
各社CMや水曜日のカンパネラに代表される
桃太郎を題材にした創作が存在します。
昔話特有の時代背景を汲んだら、
本当は怖かった?
そんな桃太郎さんのお話です。
桃太郎のあらすじ
みなさんご存知の桃太郎、
おおまかな流れは
1.「お爺さんが山へ芝刈りに 2.「川上から流れてきた大きな桃を 3.「桃の中から 4.「すくすく育った男の子、 5.「途中で犬・猿・雉をお供にする」 6.「鬼が島で鬼退治完了。 |
といったところです。
この昔話が出来た経緯は諸説ありますが、
有力な説としては
室町時代頃から語られていた物を
江戸時代以降に出版。
そこから日本中に広まった、
とされています。
出版されるまでにそれだけの期間が空くなら
各個人の創作が付くことなど
造作もないですね。
そりゃ諸説生まれますわ・・・
と思いましたが出版されてからも、
国家の体制に伴って志気を高める為、
桃太郎の装備に鉢巻や陣羽織が追加されたり、
犬・猿・雉との上下関係が明確になったりと
様々な思惑により、
改変が行われたようです。
現在でも「お爺さんが芝刈り・
お婆さんが洗濯なんて
ジェンダー的にアウト!」
という市民団体が改変した、
冒頭のお爺さんお婆さんの仕事が
逆であるバージョンが存在します。
老いた女性に山仕事をさせることが
ジェンダーフリーへの第一歩とは、驚きですね。
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本当は怖い昔話系都市伝説
さて本題。
番号を振ったあらすじ部分、
大抵の場合別バージョンが存在します。
1.は先程書いた通り、
市民団体の思惑で改変した版。
では、2.はどうかというと、
*「川から流れてきた
桃を食べた老夫婦が若返り、
2人が子宝に恵まれて生まれたのが桃太郎」説
*「川から流れてきたのは若い娘。
子宝に恵まれなかった老夫婦が家に迎え入れ、
その娘が生んだのが桃太郎」説
*「赤い箱と白い箱が流れて来て、
赤い箱を拾ったら赤ん坊が入っていた」説
など、
大きな桃全然流れてこない説があります。
因みに最初に書いた老夫婦若返り説、
明治時代の初期頃までは
こちらの方が主流だったそう。
そして3.ですが、2.がこんな感じなので、
桃から生まれていない、
入っていたのは女の子で
可愛すぎて攫われたりしないよう、
男性名にしたなどの説。
4.の「すくすく育った」の部分が
「実はぐうたらものでどうしようもなかった」説。
5.は後述するとして、
6.の「鬼退治」部分が
「話し合いで解決」に。
これは割と近年の改変です。
しかし明治の頃より、福沢諭吉らにより
何故鬼の持ち物を強奪して帰ってくるんだ、
という疑問は提示されていたので、
(私は鬼の持ち物ではなく
元々村人の物だったのを取り返した
と聞いているので、
この部分にも改変が見られます)
やりすぎはよくないという事での
改変なのでしょう。
問題の5.
何故、お供が犬・猿・雉なのか。
風水的な意味で鬼(鬼門)に
対抗するための動物である
申(サル)・酉(キジ)・戌(イヌ)を連れて行った、
という説がありますが、
鬼門である丑(ウシ)と寅(トラ)の裏は、
未(ヒツジ)と申です。
ヒツジが足りていません。
ではどうしてこうなったのか、
考察されたものとして
「犬・猿・雉は隠語ではないか」
という説があります。
昔の日本の農村地では、
子供の間引きが行われていました。
生まれてきた子供に
食べさせる事が出来ないので、
生まれて間もない小さい内に処分する、
という意味です。
川のある地域では川に子供を流していたので
桃太郎も間引かれて流れ着いた子では無いか、
という説、
そしてそこから発展し、そんな彼だからお供は
「居ぬ(犬)」・「去る(猿)」「帰じ(キジ)」という
流されて帰って来ない子供を連想させるような
名前を持つ動物にしたのではないか、
という説です。
さらに別説
1:36~桃太郎のターン
これのソースは
「本当は怖い日本昔話」だと思いますが、
あの本はなんといいますか、
「こうしておけば面白いだろう」という
奇をてらった読み物が多い印象ですので
(※あくまで個人のイメージです)
童話の真実を知るというよりも
女性週刊誌を読むような感じで読む分には
面白いのではないですかね。
水曜日のカンパネラ「桃太郎」
桃太郎を題材にした創作が多いのも
人気を物語るひとつです。
人気過ぎて、大手電話会社三社中二社が
「桃太郎」をお題にCMを作ってしまってた時期が
ありました。
更にこういった歌も。
水曜日のカンパネラ『桃太郎』
漂うFLASH臭・・・と思いきや
まさかのフルアニメーションに驚きました。
そしてそれとは全く関係なく、
「高橋名人の冒険島」
(byハドソン)を思い出しました。
16連射なんて
最近の若い子知らないだろうに・・・
桃太郎にとって、
鬼ヶ島はさぞや冒険島だったことでしょう。
このように、
「みんな話の流れを知っている」
からこそできる創作が
いくつも存在しています。
その創作のうちのひとつが、
「本当は怖い」という触れ込みで
都市伝説として語り継がれていても、
何らおかしな事ではないのです。
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考察されるのは人気の証
桃太郎はその出典起源がはっきりしないため
「本当は怖い」の「本当」がそもそも無い、
というのがミソなようです。
そのため考察が進み、
様々な説が生まれ、創作が生まれ、
都市伝説となっていった、という流れです。
何か裏の意味があるのではないか、
深読みしたくなるのは良作の証。
室町時代(仮)から現代まで、そしてこれからも、
新たな桃太郎伝説が生まれていく事でしょう。
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