意外と知られていない織姫と彦星の物語は?
この記事に書いてること♪
若気の至り?!織姫と彦星の意外な物語
7月7日は七夕の日!
ということで織姫(おりひめ)と
彦星(ひこぼし)の物語を
ご紹介したいと思います。
◆織姫と彦星の出会い◆
昔むかし、天の国に織り物がとっても上手な
織姫という女と、
牛飼いの彦星という男がいました。
織姫も彦星も働き者で良い仕事をするので、
天の神様から大変気に入られていました。
天の神様は
年頃になった織姫におムコさんを
迎えてあげようと思い、働き者の青年、
彦星を引き合わせることにします。
若い2人は初めて会った瞬間から
お互いに惹かれあい、
めでたく結婚!
2人は毎日楽しく
結婚生活を送っていましたが・・・
◆2人は仕事を忘れて
遊び呆けてしまう◆
やがて2人は遊んでばかりで
仕事をしなくなっていきます。
織姫の繕う着物は
寸法がでたらめで着心地が悪く、
彦星の牛たちは
病気になり子牛も育ちません。
◆天の神様からの天罰◆
その様子を見かねた天の神様は怒って、
2人を引き離してしまいます。
会えなくなって初めて寂しさを知り、
やっと織姫と彦星は
自分たちの間違いを心から反省し、
昔のように一生懸命働くようになります。
そして天の神様に、
どうか織姫さん(彦星さんに)に
会わせてくださいとお願いをします。
◆2人に与えられた条件◆
天の神様は2人が心から反省していることを
分かっていたので許します。
そして2人が一番
幸せでいられるための条件を出します。
それは、1年に1度7月7日の夜にだけ
会っても良いというものでした。
◆年に一度の楽しみ!幸せのかたち◆
それからというもの、
織姫さんは彦星さんに会えることを
心から楽しみにして美しい着物を織り、
彦星さんは年に一度
織姫さんに会えることだけを楽しみにして
仕事を今まで以上に頑張るようになりました。
2人は今も初々しい恋人同士のように、
心の美しさやときめきを持ち続けながら
幸せに暮らしているのでしょう *
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彦星のアルタイルと織姫のヴェガは英語?
星の名前は主に
ギリシャ語やラテン語、
アラビア語で表記されます。
彦星のAltair(アルタイル)や
織姫のVega(ヴェガ)も
どちらも英語ではなくアラビア語です。
なぜアラビア語なのかというと、
古代ヨーロッパでは長い間、
キリスト教によって
天文学や地理学に対する
思想や研究の自由が統制されていた時代があり、
当時は、地動説を口にしただけで
死刑にされてしまうこともありました。
それから約1000年もの間、
新しい思想や学説などが抑制され続け、
その結果天文学や地理学の発達を
遅らせてしまったのです。
その後、再び自由な思想や
研究ができるようにはなったのものの、
用いる言語は当時の資料のまま
ギリシャ語やラテン語、アラビア語が
そのまま使われたというわけです。
アルタイルとヴェガの距離はどのくらい離れてるの?
アルタイルの彦星とヴェガの織姫。
1年に1度七夕の夜にしか再会できない
2人の距離は実際に
どのくらい離れているのでしょうか?
科学的な数字で表してみますと
彦星と織姫との距離は・・・
約 14.8光年!
・・・うーん、
でも特殊な単位だと
イメージがつかないですよね。
実際に彦星と織姫が
会うにはどれくらいの時間がかかるのだろう?
という疑問がでてきますが・・
光年とは時間の単位ではなく
光の速さなので時間に換算しようとすると
どうしてもズレが生じてしまうんです。
地球と宇宙での時間の
概念はまったく別のものなのですね。
でも気になるので、仮に換算してみます。
1光年は光の速さで1年に相当します。
単純計算して
14.8光年は、14年と8か月に
なるわけなのですが、
かといって宇宙の上での時間は、
私たちの14年8か月の
感覚とは一致しないのです。
太陽系では隣の恒星までの距離が
4~5光年ほどの間隔で
点在しているのが普通なので、
アルタイルとヴェガが
14.8光年離れているといっても
さほど遠いわけでもないのです。
ですので、アルタイルもベガも
太陽系ではちょっとドライブして行ける距離
・・くらいの感覚なのかもしれません。
といっても、織姫と彦星は
7月7日以外は会うことを禁止されているため、
若い2人にとっては待ち遠しすぎて、
果てしなく長い時間のように
感じられるかもしれないですが・・!
( ・∀・) ヒゥヒゥ
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夏の大三角形のデネブDenebという星
夏の大三角形は3つの星からできています。
アルタイルとベガ・・
もうひとつはデネブという星です。
この章では夏の大三角形の最後の星、
デネブについて書いてみたいと思います。
まずそれぞれの
星の位置から見てみましょう。
【出典 http://www.geocities.jp/kitakaru_obs/StarGuide/summer-planet.html】
はくちょう座のデネブと、こと座のベガ、
わし座のアルタイルが
大きな三角形を描いていますね。
実はこの配置には意味があるのです。
写真を見ると、ベガとアルタイルの間の
少し離れたところにデネブが位置していて、
北から南に向かって
飛ぶ形をしていることがわかります。
このデネブが7月7日の七夕の日、
天の川に橋を架ける役割を担っているんです。
デネブが舞い、きらきらと天の川に橋を架ける
美しい姿が思い浮かびますね。
この橋を渡って、
織姫と彦星は会うことができるのです。
はくちょう座、
デネブはとっても優しい星なのですね!
素敵なエピソードで
心が温まったところで、
今回はこのあたりで
締めくくりたいと思います。
他にも星の神話に興味がある方は
是非こちらの本もご覧になってくださいね☆(^^)
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